モヤモヤ血管とは

モヤモヤ血管イメージ モヤモヤ血管イメージ

「モヤモヤ血管」とは、慢性的な痛みやこりの原因となる「異常な炎症血管」をわかりやすく表現した呼び方です。血管造影検査で見ると、この血管がモヤモヤとした状態で写っているため、このような名前が付けられました。

本来、血管は酸素や栄養を体の隅々まで届ける大切な役割を持っていますが、けがや炎症を繰り返すと、必要のない場所に細くて不安定な血管が過剰に増えてしまうことがあります。四十肩・五十肩や腰痛、膝の痛み、足底腱膜炎などで長く悩まれている方の患部には、このモヤモヤ血管が存在していることが様々な研究で報告されており、決して珍しい症状ではありません。

「慢性的な痛みが続いている」
「しばらく様子を見ましょうと言われた」

そんなお悩みの背景には、「モヤモヤ血管」が隠れているかもしれません。
あきらめる前に、ぜひ一度、当院へご相談ください。

このような方はご相談ください

  • 指の関節が腫れていて痛む
  • 親指の付け根が痛くて力が入らない
  • が痛くて家事ができない
  • かかとが痛くて着けない
  • スポーツのパフォーマンスが痛みで下がる
  • 痛風を繰り返して辛い
  • 過去に病院に行っても痛みがなくなるのを待つしかないと言われた

治療について(動注治療)

モヤモヤ血管治療

当院では、モヤモヤ血管に対する治療として「動注治療」を行っています。

動注治療の流れ

動注療法の適応の事前検査
動注療法の適応を判断するために検査(レントゲン、超音波、血液検査)を実施しております。こちらの検査は保険診療内にて可能です。
動注療法の予約
検査の結果後、動注療法が適応となった場合は、治療日の予約をお願いいたします。
治療(当日)
動注療法 動注療法では、エコーを使用して手関節または足関節付近の動脈に細い針を刺し、溶けにくい薬液を注入します。この薬液が「モヤモヤ血管」のみを減らし、痛みを取り除くことを目的としています。
処置は数分で終わり、疾患によっては高い除痛(痛みが和らぐ)効果が認められます。

動注治療の期待できる効果

  • 局所的な炎症の沈静
  • 神経の過敏化を抑える効果

特に変形性関節症や関節・滑膜炎、腱鞘炎、スポーツ障害など、慢性的な痛みが続くケースで有効とされています。

症例画像01
へバーデン結節(第一関節)のモヤモヤ血管
症例画像02
動注直後、モヤモヤ血管が減った様子
※症例の提供:オクノクリニック様

モヤモヤ血管の代表疾患

腱鞘炎、ヘバーデン結節、ブシャール結節、CM関節症、野球肘、テニス肘、ゴルフ肘、足底腱膜炎、アキレス腱炎、有痛性外脛骨、外反母趾、痛風など

費用

該当箇所(対象疾患) 片側(料金/税込) 両側(料金/税込)

(ヘパーデン、ブシャール、CM関節症など)
22,000円 33,000円
肘・足
(テニス肘、ゴルフ肘、足底腱膜炎、外反母趾、有痛性外脛骨など)
27,500円 38,500円
  • 学生割引、U22のアスリート割引あり
  • 上記対象外でも、2回目以降の割引あり
※自費診療のため、保険適応外となります。

副作用・リスク

動注治療は安全性の高い治療ですが、以下のような副作用やリスクが起こる可能性があります。

  • 注射部位や治療部位に軽い痛みや腫れが生じることがあります。通常は数日以内に軽減します。
  • 動脈に細い針を刺すため、軽度の出血や内出血が起こることがあります。通常は自然に吸収されますが、大きな血腫ができた場合は適切に処置をいたします。
  • 投与される薬剤に対してアレルギー反応が起こる可能性があります。事前の問診や対応を行うことでリスクを最小限に抑えていきます。
  • ごくまれに、動脈に直接薬剤を投与することによって軽度の血管炎が起こることがあります。症状としては、発赤、圧痛、腫れなどが見られますが、通常は数日以内に改善します。
  • 針を刺す処置を行うため、ごくまれに細菌感染が起こる可能性があります。適切な消毒下での処置を徹底することでリスクを軽減していきます。
  • すべての患者さまに、同じ時期に同じ効果が得られるわけではなく、症状の程度や体質によって結果が異なることがあります。一度の治療で十分な効果が得られない場合は、複数回の治療が必要になることがあります。
  • 痛みの原因となる炎症が再発する可能性があります。適切なリハビリや生活習慣の改善と組み合わせることで再発リスクを低減できます。
  • 極めてまれですが、針先や投与された薬剤が神経に影響を与えることがあり、一時的な感覚の違和感やしびれが生じる場合があります。ほとんどの場合、時間とともに改善しますが、長期間続く場合は追加の診察が必要です

※この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。
当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。すでに日本では1.5万例以上の動注治療がなされています。

参考サイト